杨贵妃は、好物の茘枝を口に含み、口移しで安禄山に食べさせる。安禄山も、満悦の表情でそれを噛んだ。杨贵妃は妖艶に笑い、彼の首筋に几度も口づけする。
「高力士が、あなたを弁护していたわ。叛意など无いでしょうって」
安禄山は、おかしそうに笑う。
「おめでたい奴らだな。高力士も、その主も」
二人は普通の男nVのように话していた。安禄山は、玄宗の御前のように恐缩することもない、大胆な物言いだった。
「しかし贵妃、本当にいいのか。俺が唐を灭ぼしても」
杨贵妃は艶然と微笑む。
「私は运命に翻弄されるだけの人生だった。でもようやく、自分の手でできることを见つけたの。この上なく、やりがいのあることを」
「ほう?」
「……盛栄を极めた王朝を、毒に浸して枯れさせる。国の规模から言えば、呉の西施を凌ぐわね」
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